看護師を目指したきっかけ

みんなが幸せになれるといいな

2014.01.09
 看護師 兵庫県在住 28歳

小さい時に見たテレビ番組です。ノンフィクションで実際の医療現場で活躍する看護師に小学生ながらも感動した。それからドキュメンタリー番組が好きになり、海外で活躍する看護師や、災害現場で活躍する看護師に憧れを抱いた。看護師になりたいという思いが実り、なんとか無事看護師になることが出来た。 現在は看護師歴八年目。昔見た医療現場で活躍する看護師みたいになれているのか?

自分でも看護師としての自分を模索中である。以前はたらいていた病棟では毎日忙しくはたらき、自分が一体どうしたいのか、看護師としてどうありたいのか悩んだ時もあった。七年目に同じ病院、病棟ではたらき続けていた仕事をやめた。理由は自分の人生を見つめ直したかったから。闇雲に毎日の業務に追われ看護師としての自分がわからなくなり、卵巣嚢腫が見つかり、手術しなければならないときに色々考えた結果、人生一度きり楽しまなければいみがないと身を持って思い退職を決心した。そして、以前からしてみたかった留学、旅行と自分の時間を思う存分楽しんだ。

発展途上国での医療ボランティアに参加をし、自分の中での意識、考えが変わった。何がどう変わったのかと問われると難しいけれど、たくさんの感性を学ぶことが出来た。と同時に日本っていかに恵まれているのか身を持って体験出来、自分の当たり前と思っていた甘ったれた生活が恥ずかしく感じた。日本は当たり前のことが当たり前になっていて、物がありあふれ、幸せを感じることが出来てない。発展途上国では、日本で当たり前のことがまったく当たり前ではなく毎日必死に生きていた。けれど現地の人の笑顔に本当に救われた。屈託のない笑顔、言葉は通じないけど、なにが通じる物があった。そんな発展途上国の家族をみると自分がどうしたらいいのか、本当に考えた。

自分がただ日本に生まれ、恵まれた生活をできている。環境が違うだけでこんなに違うのか。たくさんの葛藤があった。看護師として今、働けていることに感謝し、当たり前の恵まれた生活に幸せを感じることができた。多分現地に行かなければそんなことも考えなかったであろう。今後も自分の中で模索し続けるだろう看護師としての自分。何ができるかわからないけれど、少しでもたくさんの人の手助けできる、そして、当たり前のことに幸せを感じれる、感性豊かな看護師になりたいと思う。一度きりの人生、楽しく悔いなく、みんなが幸せになれるといいなと願う。

 
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