看護師を目指したきっかけ

誰かの為に…

2014.01.08
 看護師 大阪府在住 28歳

小さい頃から、母親が看護師として働く姿を見て、職場に一緒に行ったり、迎えに行ったりして過ごしてきました。その事もあってか、保育園の時から、大きくなったら看護師になりたいと言っていました。しかし、実際は、高校の進路選択の際に、医療系か製菓学校という全く違う分野で悩むこともありました。自分がしたいことは何か、今できることは何かと考え、家族にも相談し、製菓学校の学費と行きたかった学校の応募に間に合わず、看護学校の推薦を受けることになりました。

進学するまでは、海外で誰かのために、何かの役に立ちたいという思いから、自衛官の試験も受けたのですが、テロが多発している時期でもあり、母と祖母は猛反対でした。医療系という分野で、給与をもらいながら、自分で働き、学ぶこともでき、海外派遣も有得る自衛官という仕事には魅力を感じたのですが、看護専門学校に進学することにしました。元々、生物学が好きで、人体の構造には興味もあったので、医療的なことを学ぶの楽しかったです。その中で、やはり、人と関わりをもち、自分の関わりによって、相手が喜んでくれる、笑顔になってくれるというのは、とても嬉しく、頑張った甲斐があったと感じました。

実習中は、寝る時間も少なく、常に課題をこなしたり、実習をしたりで、本当に忙しく、グループワークで自己を見つめるというつらい経験もしました。母の姿を見ている時は、いつも消毒薬の匂いがする手、遅くに帰宅する様子から、何が楽しいのだろうと思うこともありました。実習を行う中でも、排泄管理であったり、歩行の介助、看護師でなくてもできるんではないかと思うこともありましたが、看護師にしかできないケアもありました。

患者さんの一番近くにいる存在として、その人の生活にあったケア、その人の癖や特徴を捉えて、どのようにしたら良いかという工夫。一緒に考えて、自宅での生活に向けて他のスタッフとも協働していくこと。常に人の生命に関わり、大変な面もありますが、誰かの為に何かができるということ、何かの力になれるということは自分自身の喜びにもつながっています。

頑張って考えたこと、実践して、調整を行いながら、患者さん本人や家族が喜んでくれたり、笑ってくれる表情が嬉しくて、毎日やりがいを感じられるわけではなく、大変なこともたくさんありますが、今は、自分に出来ることを考えて、看護師になって良かったと感じています。
このエントリーをはてなブックマークに追加