看護師としてのやりがい

人のために尽くすこと

2014.01.08
看護師 神奈川県在住 34歳

私は高校卒業してすぐに、看護学校に入って看護の仕事につきました。その当時の何も考えていませんでした。ただ、小さいころからの夢が看護師でした。ずっと抱いていた夢でしたが、理由はありませんでした。人とのかかわりが好きだったので、この職業を決めましたが、はじめはないてばかりでした。学校は厳しく、実習も厳しく就職後厳しい先輩にいびられて、大学病院はお礼奉公の3年でやめてしまいました。毎日くたくたでノイローゼ気味でした。休日は寝てばかり。肉体的にも精神的にも弱っていました。

人の命を預かることは、生半可な気持ちではできませんが、20代の私にはなかなか理解できませんでした。その後、海外留学をへて帰国後再度看護師をやるご縁に巡り合いました。夜勤専門、訪問看護、入浴などいろいろなことをやりました。その後韓国人の今の夫に出会い結婚しました。今30台にはいり、自分も痛みを経験して人の母になってはじめて、看護師のやりがいを感じることができるようになりました。そして、痛みを負った人の気持ちが見えるようになりました。それと同時に、今まで自分は何も知らなかったことに気が付き反省しました。今は。痛みを持った人をケアすること、人のために尽くすことにやりがいを見出しています。患者様の笑顔にすくわれます。≪有り難う≫のひとことにやりがいを感じます。

自分や家族が病院にかかった時のことを想像しながらやる仕事は今までとは違っています。はじめからこうやっていれば、、と思ったりもしますが、人は年齢を重ねて経験を積んで成長します。気づけたことに喜びを感じて、これからも、人として看護師として成長していけたらと思っています。母が病気になったとき、不親切な看護師さんに腹が立ちました。その瞬間、自分もそうだったのではないかと立ち止まりました。ショックでした。恥ずかしくなりました。子供が目の病気を指摘されたとき、看護師さんのやさしい励ましに勇気づけられました。私もそうしてあげたいほかの人に、と思いました。

今高齢化社会のなかで、看護師の需要は高まっています。心のケアも必要です。一人で苦しんでいる人も多くいます。そのためにも、人として成熟した人が看護ができるといいなと思っています。やりがいのある一生できる仕事に誇りを持って子育てと両立していきたいと思っています。また、後輩育成のためにも、自分の経験を後輩に伝えていけたらと思っています。まだまだ、勉強中です。前進していけるよう頑張ります。
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