私の看護観

個々のニーズに合わせた看護

2014.01.08
看護師 大阪府在住 35歳

私の看護観は正看護師3年目に確立した。「常に相手の立場に立って考え、最高の笑顔、思いやりやさしさを持って接すること」が私の看護観である。私は幼いころから母親に「女は愛嬌、思いやりやさしさを」をモットーに育てられ、普段の生活でも常にその言葉を大切に行動している。看護の場面ではもちろん科学的根拠に基づきアセスメントし看護を展開し患者様により良い看護を提供することは大切ですが、患者様の現病暦や既往歴、家族構成や社会的背景などを把握し、それを踏まえたうえで患者のニーズに応じた看護展開が必要である。

患者様は個々それぞれ色々な悩みや不安を抱えており、またそれぞれに色々な生きてきたストーリーがあり、相手の立場に立って考え、時には意図的に介入したり時には配慮して介入したり個々のニーズに合わせた看護を提供する、患者様が辛く不安なときにも私はまずは最高の笑顔で挨拶し、しっかりと話を傾聴する、そして最後にはまた最高の笑顔で言葉をかけます。ありがたいとに「あなたの笑顔で本当に元気になれる」と患者様に感謝のお言葉を頂くたびに「本当に看護師をしていて良かった、また頑張ろう、患者様との出会いに感謝」と心から思える。

私は数十年急性期の病棟で勤務してきた。あまりの多忙さに十分な関わりを持てないことも沢山あり、患者様からは「皆さん忙しそうね、気を使ってしまう」といわれたこともあった。患者様は様々な病気で入院し苦痛や不安、ストレスも多いのに全く患者様の立場に立った思いやりのある看護ができていない、自分のことで精一杯な状態では患者様と向き合いよい看護を提供できない、患者様を知ろうとする姿勢、患者様を思いやる気持ちがあってこそ看護は生まれるのではないかと深く考えさせられた。私たちにとってはいつもとおりの忙しい業務かもしれないが、患者様にとってはそうであってはならなく、忙しくても患者サイドに行きVSや状態観察だけでなく個々にあわせた看護介入をしていくことでストレスの軽減、患者の信頼感、安心感、闘病生活への意欲も沸くのだと実感した。

看護師の仕事は大変であるが、それ以上にとてもやりがいのある仕事であり、患者様からもらうパワーは自分への活力になり自分を成長させてくれる糧となる。患者様の立場に立って相手を思いやる気持ちを大切にし最高の笑顔で接する、今後さらによりよい看護ができるように更なる知識や技術の習得、人と人との関わりを大切にしていきたい。
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