看護師としてのやりがい

患者さんの心に長く残る…

2014.01.08
看護師 長崎県在住 28歳

看護師になり7年目になります。が、臨床経験は5年ほどです。はじめに新卒で入社した病院で4年間勤務しました。最初の1年は、辞めたい病でしたが、なんとか無事に2年目を迎えることができました。しかしそんな中、30年近く勤務している先輩看護師を見て、『私もこんな風に、この先何十年、この狭い病院で働くのかな』と思うようになりました。

もちろん、ずっと働き続けることは素晴らしいことですが、私はもっと広い世界を見たいと思ったのです。高校生で看護学科に進学することを決めてからめてから、看護師になることだけを目指していましたが、実際看護師になった時に、自分の目指すものがわからなくなってしまったのです。そこで、中学生の時から心の奥底にしまっていた、海外に行きたい!という思いが大きくなりました。しかし貯金もなく、英語も話せず、自分の看護師としての実績にも自信がなかった当時、すぐに行く決心はできませんでした。

それから貯金をし始め、英会話教室に通いました。意志が弱い私は、周りに留学する!と言っておくことで、やる気を持続させるよう努めました。また、せっかくの看護師免許なので、3年以上は経験しようと思い、4年目でプリセプターをすることが決まっていたので、4年は続けようと決めました。決心して約3年、ようやく夢だった海外に行くことができました。一年間滞在し、たくさんの人と出会い、日本ではできない様々な体験をしました。看護とは全く無関係のことがほとんどでした。

しかし、仲良くなるのは、自然と医療従事者でした。ドクター、ナース、PT、薬剤師など、日本人だけでなくヨーロッパや南アメリカ、アジアから来ている人たちと仲良くなり、医療についての話を、拙い英語でしていました。そうしていると、自分が医療、看護の場に戻りたいと思っていることに気付きました。ウェイトレスのバイトもしましたが、楽だけどやり甲斐に欠けました。ただ楽しいだけの仕事は、私には向いていなかったようです。

結局、一年で帰国し、ナースパワーさんの紹介で離島の病院に半年間、勤務しました。激務でしたが、やはりやり甲斐はあり、看護の大変さ、楽しさを改めて感じました。今は母校で臨地教員として働いていますが、また臨床に戻る予定です。看護師は身体的にも精神的にも、大変な仕事ですが、スタッフとの連携や、患者さん、家族との関わりなど、人が好きな私にとって、やり甲斐だらけの仕事だと思っています。もちろん楽ではないけど、私が退職したあとも、入退院を繰り返している患者さんから、私のことを尋ねられることがあるそうです。

患者さんの心に長く残ることができるって、素敵な仕事だなと思います。仕事はすごくできるほうではありませんが、いつも笑顔だけは忘れないように、患者さんが話したいと思ってくださるように、心がけています。今後は認定看護師を目指し、臨床経験をさらに積んで、一生看護師でいきたいと思っています。
このエントリーをはてなブックマークに追加